ウオッカの騎乗は名付けて“ダチョウ上島”戦法!?

毎日王冠ウオッカは、先行してうまくいった岩田騎手安田記念もありますから、
力はあっても乗りにくかったと思います。それは「木曜見解」にも書きました。
(↓「先週のヒット」ヒノイチ参照)
内枠なので、控えて前に壁を作るのは簡単ですが、そうすると外から
どんどん被されて位置取りが後方になりそう。
それでも差し切れる力はありますが、逃げ馬不在でスローになる公算が高く
脚を余して負ける可能性もありました。ヴィクトリアMと安田記念の騎乗の
対比から控えて取りこぼしは絶対に避けたいはず。
となると前で競馬する必要があるので、「被されないよう前へ」の意識が
「最悪のケースを避けるための逃げ」になったと思います。
レースをみて、ダチョウ倶楽部上島竜兵氏のギャグを思い出しました。

武豊騎手「ウオッカは折り合いが難しいから2、3番手に控えたい」
他の騎手A「なら俺が逃げる」 他の騎手B「俺も逃げる」
他の騎手C「俺も」他の騎手D「俺も」他の騎手E「俺も」……

武豊騎手「じゃあ俺が行く」
全員「どうぞ、どうぞ」

ただ、さすがはそこは武騎手。いったん腹をくくれば完璧なペースでの逃げ。
結果2着でしたが、騎乗自体はすばらしかったと思います。
日曜は東京で5勝。三浦騎手に目の前では新記録を達成させないぞという気概
もあったかもしれませんが、5番人気で追込を決めた最終のビッグポパイほか、
好騎乗が多かっただけに毎日王冠の惜敗は悔しいでしょうね。
でも、日曜は久々に武豊騎手らしい騎乗を見た気がします。
「ヒッノ・チャート」は(5↓,4・5)。