特別企画「ヒノくん放談―08年上半期騎手政界総まとめ」
『政治騎手WEB』の新たな可能性を追求する「公式ガイド」。
今回は上半期の「騎手政界」をヒノくんに振り返ってもらいます。
おもなテーマについて、Kがヒノくんにききました。
●武豊騎手------------------------------------------------------------
K…最近、人気にならなくてもめずらしくないね。オークス、ダービーで
9、6番人気なんて、以前なら考えられないよ。
ヒ…去年ほど危機感がないのは、リーディング独走だからでしょうけど、
勝ち星では約3分の2の岩田騎手に賞金で負けているように、大レースでの
不振が目立っているからでしょう。先週もせっかくの3100勝も目立たない
レースの達成で横山さんの重賞100勝に押されてましたし、すっかり
「関西の午前中の男」化が進んでいます。
実際には、いちかばちかのオークス、ダービー、先週も得意の首の上げ下げ
で2着を守ったエプソムCと、一流の「戦略力」を見せてはいるのですが。
昨年は小倉で蘇りましたけど今年は北海道参戦の噂あってどうでしょう。
そうはいっても、どんなレースでもモチベーションが落ちないのが持ち味。
馬券的には、平場で人気薄の一発が現在の狙い目かも知れません。
●アンカツさん--------------------------------------------------------
K…重賞は6勝。少数精鋭の騎乗は定着かな?
ヒ…とくに何が変わったというのはないですけど、乗り馬を絞る傾向は
進んでいますね。最近はどの世界も効率重視ですから、アンカツさんの
この作戦は意外に支持されているように思います。
“ヤリ・ヤラズ”があるので、相変わらず買いにくいですけど。
●岩田騎手------------------------------------------------------------
K…上半期、一番印象が強かったね。
ヒ…勝ち星4位で賞金1位という数字が大レースでの活躍を物語っています。
去年はとにかく乗るだけ乗っとけという感じでしたが、「小原軍団」の
進化とともに、とにかく乗る武騎手スタイルと乗り馬を絞る
アンカツさんスタイルとの間を模索しているの かも知れません。
とくにG1戦線では、後半もより重要な位置を占めてくると思います。
●「小原軍団」--------------------------------------------------------
K…メディアの扱いは、エージェントの存在が初めて世間に知れた、
去年の方が多かったようにも思うけど。
ヒ…春のG1は皐月賞で初勝利の川田騎手に始まって、岩田、四位騎手と
ほぼ独占状態。実質的には昨年より勢力を広げました。
軍団内も上村、荻野琢騎手の加入させるなど常に変化はあります。
とくに今年重賞未勝利と割を食っている福永騎手の動向が気になります。
昨年は、新潟=福永、小倉=川田、鮫島だった夏競馬。
今年はどんな配置になるのかで、軍団内の力関係も変わってきそうです。
●内田博騎手----------------------------------------------------------
K…春の時点でもっとも話題の人だったけど、どうかな?
ヒ…成績だけ見れば勝ち星の割に賞金も少なく、今のところ大レース、
とくに人気で走ってないのが目立ちます。原因は、イメージより、
中央の競馬に慣れていないことではないでしょうか。
ただし関東所属ということで、他騎手の乗り馬事情に影響が出ていますね。
内田騎手の分、勝ち星を減らしているのが、柴田善、田中勝騎手、
つまり「旧岡部ライン」のベテラン。新人の三浦騎手もいますが、
変わりばえのなかった関東の乗り馬事情を徐々に変えてくるかも知れません。
なお、地方所属の頃は藤田、中舘騎手と同じ「植木軍団」でしたが、
中央入りと同時に、バレットも務め、二人三脚で大井で勝ってきた
元笠松騎手、中村さんに替ったようです。
●三浦騎手------------------------------------------------------------
K…快進撃だね。
ヒ…現在24勝。所属の河野厩舎はもちろん、関東の厩舎が全面バックアップの
かたちですから、夏までに50勝に届きそうです。
こういう騎手にとって、ローカルは「政治力」を上げるチャンスですから、
大いに伸びてほしいですね。ただし、馬券的には過剰人気で買いづらいです。
●藤岡佑:川田騎手----------------------------------------------------
K…関西の若手で目立ったのはこの2人。
ヒ…ソツのない藤岡騎手と、大胆な川田騎手。成績的にもキャラクターの
違いが よく出ました。
渋いファインプレーは多くてもG1は勝てなかった藤岡騎手。
今年最初のように粗さがあっても、先にG1で結果を出した川田騎手。
競馬界が盛り上がるためにも、いいライバル関係であってほしいですね。
●若手騎手------------------------------------------------------------
K…『最強の法則』6月号付録「穴騎手名鑑」にあった「ヒノ印」はじめ、
注目の若手騎手はどう?
ヒ…大庭君、田辺君はじめ、それぞれが彼ららしく穴を開けてくれました。
ただ彼らは、藤岡佑:川田騎手あたりと違って大勢に影響を与えずに
時々穴馬を走らせる、というのがいいところですから。
中では浜中騎手なんか、調子がいいからかちょっと粗くなってきましたね。
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